■カメラマンについて
私の演じている「白州冴子」はカメラマンなワケだけど、実は私自身、カメラは全然ダメ! なんです(笑)
撮ろうとしても、何だか身構えちゃってシャッターがなかなか押せないの。
携帯のカメラなんかでもまったく同じ。
「自然に撮ればいいんだよ」なんてアドバイスを受けて、それで、何も考えないで撮るとね、ありえない写真ができあがる…(笑)。
でも、人それぞれ得意なもの、興味のあるものって違うなって思います。
私の場合は“芝居”だしね。
数年前に出演した映画『がんばっていきまっしょい』の悦子の得意分野は“ボート”っていうふうにね。
自分が熱くなるもの、追いかけたいもの、それを通して学べるものっていうのが、ひとりひとり、それぞれなのかなって思います。
逆の視点から言うと、手段こそ違うけど、本気で進んでいく気持ちのあり方は、みんな一緒だよね。
それにしても…、命をかけて戦場で写真を撮る職業を選んだ「白州」には尊敬しちゃうなぁ。
実際に私が、「戦場カメラマンになりなさい!」って言われてもできないし。
でも、だからと言ってカメラマンの世界がよく分からないから演じにくいってわけじゃないんだよね。
その世界の“情熱”を共感できて、苦手なカメラの世界を疑似体験できるのは、とても嬉しいことなんです。
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